事業概要
世界でも最大級の磁場で稼働している溶液NMR装置、固体NMR専用装置など、国立大学法人大阪大学蛋白質研究所(以下「蛋白研」)が有する先端的なNMR装置群について、産業界からの利用を促進します。また、蛋白研が有する先端的なNMR周辺装置・技術群(NMRスペクトル解析システム及びNMR試料調製システム)についても、産業界からの利用を促進します。950 MHz NMRや700 MHz固体DNP超高感度NMRなど世界最高クラスの性能を有する装置群を有効かつ継続的に産業界に供するため、課題ごとの技術指導、施設利用、課題解決という表面的なものだけでなく、産業利用を促進できる人材の育成と新たな利用ニーズの創製を目指します。
なお、先端的なNMR施設と技術を有する共用事業推進4機関、独立行政法人理化学研究所、公立大学法人横浜市立大学、国立大学法人北海道大学、蛋白研(以下「4機関」という)は、強固に連携した「NMR共用プラットフォーム」を構築し、最先端技術開発の動向を踏まえた研究開発と人材育成を支える取組を、他の施設との連携協力関係を築きながら全国的な取組へと発展させNMR技術領域の利用と発展を先導するとともに、最先端技術開発の基盤を作り、ユーザーニーズを的確に反映させた技術開発に資する存在となることを目指します。